「合格点主義」、出るとこ主義の勉強のススメ

何かひとつのことに精通したいと思うときに、効率的な学び方はありません。
日本の歴史に詳しくなることも料理が上手になることも同じ、ただ真面目に努力を重ねるのみです。

しかし試験対策、つまり合格が目的の勉強となると話は少し異なります。
みなさんの当面の目的は宅建の試験に合格することです。ですから決して、不動産関係の法律に精通しようとは思わないことです。

効率的に合格するために、いまの時点で「完璧主義」はきっぱり捨ててください。
宅建の試験は、36問以上の得点でほぼ確実に合格できます。
しかし、合格ラインギリギリの実力ではやはり不安でしょう。
ですから私は、「40点主義(合格点主義)」で確実に合格する、安心でムリのない勉強法をお薦めしています。

では具体的にどのように学習することが、合格点主義の勉強になるのでしょう?

それは
、 (1)試験に出るところを重点的に勉強すること
(2)手が回りそうにないところは思い切って捨ててしまうこと
の2つです。

(1)確実に出題される問題、得点できる問題を何度も繰り返します

他のページでも述べましたが、宅建の本試験の問題は、過去問で出た部分が大半を占めます。ですから過去問で出題頻度の高い順から勉強し(そのことを知るためにも過去問の繰り返しが必要なるわけです)、過去問で間違えた部分だけを過去問で覚えなおしたり、テキストに戻る学習法が第一になります。

この、「テキストは間違えた部分だけを参照する」姿勢が大切です。
もちろん初学者には、テキストの知識がなければ問題は解けません。しかし合格には、テキストの知識のすべてが必要なわけではないのです。

忘れないでください!過去問が平均して40問正解できれば、合格はほぼ間違いないのです。そして市販のぶ厚いテキスト(そうあることが親切なのですが)はもとより、通学や通信教育のテキストであっても、解説されていることを一つもこぼさず暗記することなんかできないのです。

深入りをして40点より高い得点を目指すよりも、過去問を解いていて正答率が高い問題や、絶対に落とせない問題を何度も繰り返す学習法が、合格を手にする上でははるかに現実的なのです。

(2)実力が合格ボーダーラインに近づいたら、取捨選択を考えましょう

この判断は、過去問中心の勉強を進めていて、実力(得点数)がボーダー(35点前後)あたりになってきてから始めます。勉強を始めたばかりの頃は、捨ててもいい個所はわかりませんし、基礎力がともなっていないですからその踏ん切りもつかないでしょう。

「これは深入りしない方がいいかな!?」と思うようになる分野の一例として、抵当権や不動産登記法、税などが挙げられそうです。というのもこれらの知識を完璧にするには、司法書士や税理士の試験レベルまで知識が求められるからです。

また、毎年必ず1題ずつ出題される建物、土地、統計などの出題も、対応に迷うところでしょう。

もちろん、これらの部分をすべて捨ててもいいと言うつもりなど毛頭ありません。
すべてはみなさん個々の過去問の正解率との兼ね合いにかかっています。
みなさんの弱点を見極めながら、40点前後の得点をキープする学習対策を立てるようにしてください。